シドニー学会参加

11月8日、9日にシドニー大学で開催されたAssessment and Language Testing of Australia and New Zealandに参加してきました。

南半球のオーストラリアは現在、季節は春です。シドニーは湾岸部からの風が強く、気温の割に体温を奪われますが、地元のオージーはほとんど半袖です。シドニーは交通の便が良く、空港から市内までは、電車でわずか13分ほどです。成田空港から都心まで約1時間はかかるのと比べるとだいぶ便利ですね。電車は2階建てなので、窓からハーバーブリッジやオペラハウスといった名所を眺めることができます。

市内の中心地、セントラル駅には沢山のショップ、飲食店、宿泊施設が点在しています。今回泊まった宿は1階にパブがあり、そこがフロントを兼ねるシステムになっていました。ビールサーバー越しにバーテンから鍵を受け取るのが、オージー流です。オーストラリアは昔、夜に酒を販売できない法律があったので、上階を宿泊施設にすることで、夜に酒を販売できるようにしていたとか。その名残か、街には1階がパブのホテルが多いです。この日はチェックインするなり、ビールを勧められてしまいました。

 夜は、中国人の友人と連絡をとりチャイナタウンで一緒に食事をしました。彼はブリスベンの大学院で勉強した後、シドニーの銀行で働いています。シドニーで働く中国人はとてもたくましく、実地でたたき上げた英語はとても流暢です。現地の企業で、現地人と混じって仕事をしている日本人もいますが、比較的数は多くありません。私も彼らに負けずに英語をブラッシュアップしなければ、と痛感しました。


 さて、いよいよ学会が開催されました。学会の開催地シドニー大学はセントラル駅からバスで数分の場所にあります。オーストラリア最古の大学で、建築は石造りでとても美しく、きれいに緑が広がる景観を目にすることができます。この学会は、言語能力を測定する方法論や、測定結果とその解釈、波及効果などのテーマを扱います。私は、日本の大学1年生が春学期中に獲得するライティング力の変化とストラテジー使用の変化のあいだにはどのような関係が見られるか、というテーマで発表しました。


海外での学会の発表と聞くと難しい印象を受ける人もいるかもしれません。実際、私も何度か練習して本番に臨みましたが、途中で言い忘れたことに気づいて戻ったり、言葉がつまって焦ってしまったりすることが何度もあります。ただ、世界中の国から集まったオーディエンスはどれだけ上手に発表するかではなく、発表の内容に興味があるので、質疑応答の時間や頻繁に設けられるティータイムにはたくさんの質問やフィードバックをくれるので本当に勉強になります。写真は学会会場の教育学部棟です。

学会終了後、参加者はそれぞれの都市、国へ、それぞれの交通手段で足早に帰路につきます。私もさっさと宿に戻り、帰国の準備に取りかかります。一人で黙々と荷造りしながら、今度はどのような話題を携えて「友人」に再会しようかと、考えを巡らすのは何とも楽しいものです。

 

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