世界に発信しない我が家のGAMAN

この度の東北地方太平洋沖地震に引き続き起こった福島の原発事故の第一報を聞いた時、私は「バチ」があたったんだと感じました。表現は全く不適切だったと思いますが、石原都知事の言わんとしたことと同じかと思います。こういう事故の可能性がゼロでないことは分かっていたのに、あたかもゼロだと自分達に都合の良いように思い込んで(正常化の偏見(normalcy bias)というのだそうです)これまで遠慮なく電気を使って来ました。直接甚大な「バチ」を受けてしまった東北、北関東の方に比して、私が住んでいる神奈川県大磯では計画停電も実施されず、全く普通の生活が営め、地元でとれる野菜が豊富に駅前のアンテナショップに並んでいます。自然にわき起こった懺悔の気持ちと実質的な節電の必要性から、現在我が家は極端な節電生活を営んでいます。

まず、電気を使う暖房装置は震災以来全く使っていません。唯一の暖房「装置」は湯たんぽです。プラスチック製のものもありますが、我が家のはレトロな金属製。もともと1つしかなかったのですが、買い足して家族1人に1つ使っています。お湯を沸かして中に入れて、そのままでは熱くて火傷してしまうので、厚手の袋に入れて、足下に置いたり、抱きかかえたりします。1日2回お湯を湧かして入れれば十分暖かく、大変すぐれものです。


次は着ぐるみのブランケット。湯たんぽも全く使っていなかったのですが、このブランケットも子供が小さい頃使っていたもので、MOTTAINAIの精神(か、単に処分するのがめんどくさかったのか)から取っておいたものを着てみたところ、大人でも足下まであり、湯たんぽと組み合わせるとかなり暖かいです。大学生の皆さんも子供の頃寝冷えしないようこういうのにくるまれて寝てませんでしたか?

とは言え手はかじかんでしまいますので、やはり、大分前にはやった(かどうか知りませんが)指先が空いている手袋が登場。左が指先が空いた状態、右はキャップをかぶせて隠した状態です。指先をあけるとMacで仕事ができます。

東北の方のおかれた状況を忘れないように、デスクトップは震災直後の写真に変えました。


照明も極力つけず、夜はキッチンのボールの内側にアルミホイルを敷き、自転車のライトを入れて使っています。クリップ式でどこにでも設置できるLEDライトも買いました。我が家のテレビはパイオニアのKURO(マニアの間では有名なプラズマテレビで既に生産中止)という相当大きく、おそらく電気をたくさん食うものなのでほとんどつけず、Gyaoが無料で流していたNHKニュース(現在は放送中止)とその他のインターネット記事をMacで読んでいます。お陰で、水野解説委員と山崎記者のファンになりました。

以上が我が家の主なGAMANですが、今朝、福島の農家の方が出荷制限が続く状況を悲観してなくなられたというニュースが流れました。痛ましいことです。福島で農業、酪農業、漁業を営んでいる方にとってはGAMANの限度をはるかに越えています。長年住み慣れた土地からは離れがたいと思いますが、休耕地を利用して、移住して生活するなど、前向きに考えられるようにならないものかなどと考えますが、浅知恵なのかもしれません。

 

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